成長投資枠だけではもったいない?NISAつみたて投資枠を活用するメリットとは?

  • # つみたて

「つみたてってなんか面倒くさそう」「新NISAのつみたてNISA枠って何だっけ?」「旧NISA制度ではつみたてNISAは使ってなかったなぁ」等とお考えではありませんか?
この記事では、NISAのつみたて投資枠について詳しく解説します。
NISAを賢く使いこなしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

NISAつみたて投資枠とは

まずは、2024年以降のNISAの仕組みについて見ていきましょう。NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つのタイプがあり、それぞれ年間の投資枠や購入可能な対象商品が異なります。
つみたて投資枠と成長投資枠は同時に利用でき、両方を合わせて年間360万円まで商品購入が可能です。
また、非課税で保有できる期間は無期限になりました。

NISAつみたて投資枠の説明図
  • 非課税保有限度額についてはこちらをご確認ください。

<つみたて投資枠について>
NISAのつみたて投資枠は、長期の資産運用を支援するために設計されています。投資可能商品は一定基準を満たす投資信託に限られており、最大で月10万円の積立が可能です。ただし、つみたて投資枠で生涯投資できる金額(総枠)は、成長投資枠と合算して1,800万円までとなっています。

NISAのつみたて投資枠で積立投資をするメリットとは?

NISAつみたて投資枠で積立投資をすると以下のメリットがあります。

1つずつ、詳しく解説していきます。

メリット1.感情に左右されない運用ができる

例えば、世界株に1,800万円一括投資した場合、以下の事例では最終的なパフォーマンスは積立投資を上回りましたが、世界株が大きく下落した際は評価額も大きく下落(▲461万円、▲21%)するため、難しい投資判断が求められました。
一方で毎月30万円を積立投資した場合、特に投資期間の前半においては投資元本が積みあがっておらず、世界株の価格変動の影響も小さくなり投資期間中の評価額の下落を抑えられたため、評価額に一喜一憂しない運用が可能となりました。

世界株に投資した場合のパフォーマンスの推移2014年9月末〜2019年9月末、月次
最大下落額の推移2014年9月末〜2019年9月末、月次

(注1)世界株はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円ベース)。積立投資は2014年9月末から2019年8月末の各月末において30万円ずつ世界株に投資し、最終月は投資しません。

(注2)一括投資における最大下落額は評価額の高値からの下落額。積立投資における最大下落額は、各積立投資における評価額の高値からの下落額を合算した額。

(出所)Bloombergデータを元にSMBC日興証券が作成

  • 上記は過去の実績であり、将来の動向・運用成果を示唆・保証するものではありません。

このように、価格の変動(ボラティリティ)が大きい資産において、投資開始時から多額の資金を投入する一括投資を行うと、価格変動に応じて資産の評価額も大きく変動するため、特に価格下落時には不安に駆られたり、適切な投資行動が難しくなる可能性があります。
一方で定額を積立投資した場合は、価格下落時に購入口数が増えることで将来的な利益の増加が期待されるため、市場の動向や価格の変動に惑わされることが少なくなると考えられます。
また、資産の価格変動によっては一括投資を上回るリターンが期待されます。

上記は、ドル・コスト平均法の概念を説明するためのイメージです。手数料・税金など諸費用は考慮していません。ドル・コスト平均法は将来の収益を約束したり、相場下落時における損失を防止するものではありません。相場環境によって積立投資よりも一括投資のほうが有利になる場合があります。
四捨五入の関係で合計が合わない場合があります。

メリット2.運用にかかるコストが比較的安い

NISAのつみたて投資枠を利用した積立投資は購入時手数料は0円となります。
さらに、信託報酬(投資信託を保有している期間に発生する費用)についても、指定されたインデックス(例:日経平均やS&P500)に連動するもの・国内資産に投資するものは0.5%以下(税抜)、海外資産に投資するものは0.75%以下(税抜)となっており、投資信託全体に比べて運用にかかるコストは低く設定されています。
なお、売却手数料はかかりませんが、信託財産留保額(投資信託を売却する際に発生する手数料)がかかる投資信託もあるため注意が必要です。

メリット3.非課税メリットを最大限活用できる

2024年以降のNISAでは、成長投資枠のみ利用する場合、非課税保有限度額は最大1,200万円ですが、つみたて投資枠も利用することで、非課税保有限度額を最大限(1,800万円)活用できます。

世界株で積立投資のパフォーマンスも良好!

積立投資をするとパフォーマンスが悪くなると思っている方も多いと思います。
例えば、以下の積立投資のシミュレーションでは、新NISAの成長投資枠(20万円/月)、積立投資枠(10万円/月)でそれぞれ世界株を5年間積み立て、その後5年間保有し、一括投資では課税口座(特定・一般)で1,800万円を世界株に投資し、10年間保有することを想定しています。
このシミュレーションでは、一括投資のパフォーマンスが積立投資を上回りましたが、収益にかかる税金を考慮した最終的なパフォーマンスに大きな差異はありませんでした。
初期投資額は少なくはじめられて、最終的なパフォーマンスは変わらないこともあるため、「まとめて投資するのが怖い人」や「少額から始めたい人」にもぴったりです。

世界株に投資した場合のパフォーマンスの推移2014年9月末〜2024年9月末、月次
新NISAを最大限活用した積立投資のイメージ 最大下落額の推移2014年9月末〜2024年9月末

(注)世界株はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円ベース)。上記は投資期間中に現在のNISA制度があったと仮定したシミュレーションです。積立投資は2014年9月末から2019年8月末の各月末において30万円ずつ世界株に投資し、最終月は投資しません。

(出所)Bloombergデータを基にSMBC日興証券が作成

  • 上記はシミュレーションであり、将来の動向・運用成果を示唆・保証するものではありません。
  • 相場環境によって積立投資よりも一括投資のほうが有利になる場合があります。

まとめ

NISAのつみたて投資枠は、非課税のメリットを得ながらお得に積立投資ができる仕組みです。
最大限メリットを活用しながら長期的な資産形成を目指しましょう。
ぜひ、これを機につみたて投資枠をはじめてみてはいかがでしょうか。

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