SPECIAL TALK VOL.1
Nikko Open 
Innovation Lab対談
5年10年先を見据えて、
直接金融の世界にイノベーションを
起こしていきたい
デジタル技術の発展や社会構造の変化、
お客さまニーズが変化していく中で、
証券会社がどんな付加価値を提供できるのか。
目まぐるしく変化する時代の中で、
新規事業創出を目的として2020年に
Nikko Open Innovation Lab(NOIL)が創設されました。
部長とスタッフのお二方にお話をお伺いしました。
デジタル技術の発展や社会構造の変化、
お客さまニーズが変化していく中で、
証券会社がどんな付加価値を提供できるのか。
目まぐるしく変化する時代の中で、
新規事業創出を目的として2020年に
Nikko Open Innovation Lab(NOIL)が創設されました。
部長とスタッフのお二方にお話をお伺いしました。
SEIJI
HIGASHI
東 靖二
/ 2006年中途入社
営業企画部(当時)、経営企画部、
三井住友フィナンシャル
グループへの出向をへてNOIL部長に就任。
※取材当時
営業企画部(当時)、経営企画部、
三井住友フィナンシャル
グループへの出向をへてNOIL部長に就任。
※取材当時
HIKARU
HONJO
本城 輝
/ 2016年入社
新卒で入社後、リテール営業を担当。
その後国際企画部を経て現在は
ダイレクト戦略部主所属、
NOILを兼務。
※取材当時
新卒で入社後、リテール営業を担当。
その後国際企画部を経て現在は
ダイレクト戦略部主所属、
NOILを兼務。
※取材当時
CHAPTER. 01

投資家と発行体を、
新しいテクノロジーで
つないでいく

まずはNOILの業務内容、発足の経緯を教えてください。

我々の役割は新規事業の創出です。デジタル技術の急速な発展や、高齢化等の社会構造の変化、また、それらに伴うお客さまニーズの変化に対応できる新たな付加価値を、持続的に創造していくことが当社にとって急務であり、そこで設立されたのがNOILです。デジタル技術等を活用した新たな体験・価値を直接金融の参加者に届けることで、より一層、豊かな人生・社会を実現するという強い使命感を持ち、日々情報収集、アイディアの創出、企画立案、実現に向けた具体的な業務推進をしています。

株価連動ジェットコースター

新規事業を生み出していく際、どんなところを意識していますか。

本城

新規事業を通じ個人投資家による株式市場への参加を促し、証券会社という直接金融の担い手として、上場会社の資金調達を更に円滑化したいという、強い使命感を持ちながら、お客様に満足していただけることを第一に考えて取り組んでいます。

新規事業なら何でもいいということではありません。当社は直接金融の担い手として、「健全な資本市場の発展を、豊かな人生・社会の実現につなげる」という社会的使命がありますが、この使命は新規事業の創出においても不変です。直接金融という仕組みの中で、強い使命を持ちながら資金を調達したい企業とその活動に共感する投資家をつなぐきっかけや、より一層豊かな人生・社会の実現につながる仕掛けを、新しいテクノロジーを使って生み出していきたいと考えています。

現在進行中のプロジェクトを教えてください。

Nikko Ventures※という社内ピッチイベントを運営しています。社員から広くアイディアを募集し、これまでの2年間で300人以上の応募の中から4チームのアイディアが採択され、各チームの企画実現に向けた推進を行っています。これまで、AIシステムβ版(テスト版)のローンチ、企業から出された実践課題に高専生がソリューションに挑む「高専インカレチャレンジ」を開催する等、 Nikko Venturesのチームも着実に成果を出しています。

本城

私は東部長が仰ったNikko Venturesに応募して、プロジェクトメンバーに選出していただきました。半年間、新規事業立案に取り組み、社長への最終プレゼンを経て、NOILの事業案として採択されました。現在主所属となっているダイレクト戦略部にて、シナジーが見込まれる既存事業があったことから、NOILを兼務する形で、事業案の実現に向けた実証実験に取り組むこととなりました。メンバーは専門分野もバラバラで年次も異なりますが、同じゴールを目指している仲間として、チームの雰囲気も良く切磋琢磨しながら取り組んでいます。

彼のアイディアも新しい仕掛けを使って投資家と資金を調達したい企業をつなげるというものでした。熱意を持って推進しているので、きっと新しい価値を企業と投資家の双方に提供できると思います。

本城

Nikko Ventures以外にも証券業界として初めて出展した「バーチャルマーケット2021」もユニークな取り組みでしたよね。VR空間に株価連動のジェットコースターを用意して、市場のダイナミズムを感じてもらいながら投資に興味を持つきっかけをつくるというものでした。

単純にVR空間のアトラクションとして楽しんでもらっただけでなく、参加者のアンケートには「SMBC日興証券がこんなことをやるんだ」「投資に興味を持った」「投資を勉強してみようと思った」というお言葉もあり、手応えを感じているところです。既に当社では記事から株式を購入できる日興フロッギーという投資プラットフォームの運営や、お客さまに24時間株価や投資情報等を回答できるAIチャットボットの開発等、投資家と発行体を繋ぐものはいろいろありますが、テクノロジーの進展によってVRやメタバースという世界が新たに加わる可能性があり、その機会を捉えたいと思っています。

CHAPTER. 02

一番大事なのは、熱い思い。

NOILのチーム内の雰囲気を教えてください。

NOILのメンバーは20代〜40代で、年次の若い社員が多く、理系出身者の割合も高いので文系だけではなく理系の素養も活かせる部署です。何のためにこの会社にいるのか、どうすれば社会に貢献できるのか、それぞれ熱い思いを持っています。その思いが一番大切で「こういう新技術があるから使ってみよう」程度だとうまくいかなくて、「世の中に対して、こういうものを提供したい」という強い思いがなければ前に進みません。

本城

みんなアイディアを出すことに貪欲ですよね。自分の意見を伝えることを躊躇しない、積極的な方が多い印象です。

社長からは「すぐに納得できない、疑問に思うようなアイディアを持ってきてほしい」と言われているし、他の経営層も「うまくやろう、手堅くやろうと考えないでほしい」「失敗してもいいからどんどんやってみよう」と背中を押してくれています。メンバーは皆、テクノロジーの5年10年先を見据えながら、Out of the box=殻を破ろうという気持ちで取り組んでいます。

CHAPTER. 03

周囲への敬意と感謝、
強い意志を持つ仲間を
増やしていきたい

NOILで身につくスキル、またどんな人と一緒に働きたいか教えてください。

本城

私は現在、新しい投資体験を提供するためのサービス開発チームで主担当をしていますが、実務ではいわゆる証券会社の仕事とは一見畑違いと感じるような業務も多くなっています。プロジェクト推進の計画策定や事業スキーム立案、実証実験の計画と実施、外部業者との連携、関連部署との調整など、NOILに来たから身に付いたスキルだと思います。

さらには法制度やビジネスにおける習慣など、事業として成立させるためには乗り越えないといけない壁は多くあります。

本城

新規事業の創出は決して一人ではできないもので、周囲の方の協力を得るための努力が必要不可欠だと感じています。

NOILが求める人材は、新たな顧客体験価値の創出に立ちはだかる壁に根気強く前向きに取り組める人や、トレンド変化に関心を持つ人だと思います。また社会や周囲の人々への敬意と感謝の気持ちを持つことが大前提で、社会に対する自分の考えをしっかりと持つことが大切だと考えています。そういった自分ならではの想いをもつことが社会を変えていく原動力に繋がると考えています。

※創造的企業への変革を目指し、社員が従来の発想にとらわれることなくアイディアを出し合い、新たな価値を創出することを目的とした社内プロジェクト「Nikko Ventures」を2019年に立ち上げ、その中で選抜されたプロジェクトチームの事業案を、2020年に設立したNOILにて推進中。

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