FPの相続コラム「子々孫々へ遺す想い」【第54回】

【第54回】ステイホーム期間に始める終活

2021年2月26日

FPの相続コラム「子々孫々へ遺す想い」では、相続に関連したお役立ち情報から最新の話題までをお伝えいたします。第54回目のコラムは、自宅で過ごす時間が増えた今を機に始める終活に関するお話です。

ステイホーム期間に考える終活

子々孫々挿絵

新型コロナウイルス感染症が流行し、WHOが「国際的な緊急事態」を宣言してから1年が経ちました。この間、テレワーク環境の急速な普及、不要不急の外出自粛要請等、私たちの生活に大きな変化がありました。これほど多くの時間を自宅で過ごすことは初めての方も多いことでしょう。
自宅にいる時間が長くなると、「長く使っていないモノ」や、「いつか使うと思い取っておいたモノ」「使っていないクレジットカードや銀行口座」等々思いのほかモノが溢れていることに気が付きます。

もし、自分に万が一のことがあった場合、これらは誰がどのように整理することになるのか等、今まで後回しにしてきたことを考える時間が増えた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
このステイホーム期間を機に、終活について考えてみるのも良いかもしれません。

まずは取り組みやすいところから

いざ、終活をしようと思ってみても、考える範囲は葬式や相続、医療・介護、住まい等、多岐にわたり、何から手を付けたら良いか分からなくなってしまう、という声もよく聞きます。
そのような時、まずは身近なモノの整理から始めてみることがおすすめです。

身近なモノの整理を始めてみましょう

身近なモノの整理をすると、当初自分が思っていた以上のモノが出てきます。
捨てるだけでなく、今流行のフリマアプリにチャレンジしてみることも、モノを整理する方法のひとつです。まだ使えるモノを、必要としている誰かに使ってもらうことはSDGsの取り組みにもなります。
自宅で過ごす時間が増えた今、身の回りがスッキリすることは毎日を快適に過ごすことにも繋がるのではないかと思います。

身の回りがスッキリしたところでエンディングノートの作成はいかがでしょうか

身の回りを整理していくなかで、長い間使っていない銀行口座等を見つける場合もあるかもしれません。これを機に口座を集約するのも良いのではないかと思います。

また、アルバムや思い出の品を見つけ、自分の過去を振り返るきっかけになることもあるでしょう。自分の持ち物が整理できた機会にエンディングノートを書いてみるのもひとつの方法です。エンディングノートに書く内容は自由ですが、一般的には保有資産の保管場所や自分の過去を振り返る自分史、病気・介護・終末医療に対する希望等を書くことが多いようです。
ただし、エンディングノートは遺言と違い、財産処分等についての法的な効力が一切ありませんのでその点は注意が必要です。

何から手を付けたら良いか分からなかったことも、実際に記入してみることで整理されることもあるものです。

終活を始めるのに早すぎることはない

誰にでも、災害・事故・病気等で突然、意思を伝えることが出来なくなってしまう状況が訪れることは十分にあり得ることです。この1年は、そのことを、より現実的なこととして考えさせられる機会となりました。
エンディングノートも遺言も1度書いたら終わりというわけではありません。月日が経つ中で状況は変化するものですので、定期的な見直しが必要ですが、まずは自宅で過ごす機会が多いこの時期に、今のお気持ちやお考えなどを少しずつ書き留めてみてはいかがでしょうか。

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