株価の水準は?〜割高?割安?〜

利益還元の大きさに着目〜配当利回り〜

気になる売れ筋商品を「○○株式会社」が製造しているから投資をしようと思ったら、企業の情報も調べましょう。
チャートや過去の値動きは銘柄を選ぶ際に参考になりますが、業績や株価水準のチェックも重要です。

配当とは、企業が株主に対して行う剰余金の分配、または分配された剰余金のことです。
配当利回りは、1株当たり配当金を株価で割ってパーセント表示したもので、投資金額に対する年間の受取配当金の割合をいいます。利回りに着目して、株式に投資する際の目安として使われています。
相対的に配当利回りが高い銘柄を「利回り株、利回り銘柄」などと呼んだりします。
配当は企業の財務状態や経営方針によって増減し、配当を出さない銘柄もあります。

ワンポイント!

配当金額が同じなら、株価が低いと配当利回りは高くなります。また、株価が同じなら配当金額が高い方が配当利回りが高くなります。

ワンポイント!

オンライントレードへログインすると、予想配当利回りが高い(配当が良い)銘柄を調べることができます。予想配当利回りだけでなく、最低購入代金や、配当の権利が得られる決算期を指定して絞り込んで検索することも可能です。

  • 投資情報>マーケット情報>銘柄条件検索へリンクします。

企業の利益に着目〜PER(株価収益率)〜

PERは1株当たりの当期純利益(EPS)に対して、株価がどの程度まで買われているかをみる指標です。
PERは株価を利益の面から評価するのに使われる指標で、一般的にPERが高いほど割高、低いほど割安と考えます。業種によってPERの水準が異なりますので、通常は同業の銘柄間での比較に使います。利益成長の高い企業ほど、将来への期待感からPERが高くなる傾向にあります。赤字になった場合にはEPSがマイナスになりますので、PERは使えません。

ワンポイント!

たとえば、同業種のA銘柄とB銘柄を比べた場合、1株当たりの利益が10円のA銘柄が時価500円の場合、PERは50倍です。1株当たりの利益が30円のB銘柄の時価が600円の場合、PERは20倍。この場合、B銘柄の方が割安と言えます。

企業の資産に着目〜PBR(株価純資産倍率)〜

PBRは株価を純資産の面からみる指標で、1株当たりの純資産(BPS)はその企業の財務面の安定性をみる指標です(純資産=総資産-負債)。一般的にPBRの倍率が高いと割高、低ければ割安とみます。PBRが1倍以下なら、株価は帳簿上の解散価値を下回っていることを示しています。

ワンポイント!

たとえば、A社B社の株価が500円で、A社のBPSが100円なら、PBRは5倍、B社のBPSが250円ならPBRは2倍で、この場合、B社の株価の方が割安と言えます。

企業の経営力に着目〜ROE(自己資本利益率)〜

ROEは株主の立場から見て、企業に投資した資金がどのように運用され、成果をあげているかを示すものです。ROEが一般の金利水準より低ければ、株主は採算的にその企業に出資する魅力がないといえます。

ROEの算出式に株価が含まれていないことからもわかるように、ROEは株価の割安・割高を判断する指標ではありません。

ワンポイント!

ROEは、一般に株式投資の評価指標として使われます。2014年1月に登場した新しい株価指数「JPX日経インデックス400」では、投資家にとって投資魅力の高い企業を組み入れるため、このROEを考慮した銘柄選定を行っています。

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