つみたてNISAのポートフォリオのつくり方とは?年代別おすすめファンドも紹介

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  • この記事は2023年までのNISA制度をもとに作成しております。 2024年からのNISA制度についてはこちらをご確認ください。

つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するために2018年より始まった非課税制度です。毎年最大40万円まで投資することができ、最長20年間、運用益・分配金が非課税となります。

中長期で投資を行うほどお得な制度となっているので、若い世代の間では老後資金などの資産形成のために取り組み始める方も近年では増えてきています。一方で、いざつみたてNISAを始めようと思っても、「どうやって銘柄を選べばいいの?」「ポートフォリオの組み方がわからない」と迷ってしまう方も多いかと思います。

そこで今回の記事では、投資初心者の方のために、つみたてNISAの商品の選び方について解説していきます。

ライフプランや目的に沿ったポートフォリオを組もう

ポートフォリオとは、リスクやリターンなどが異なる金融商品の組み合わせのことで、「ポートフォリオを組む」というのは、「どのような投資信託を購入しようか検討する」という意味です。この記事では、どのような投資信託を組み合わせるか検討することを指します。

つみたてNISAで購入できる商品ならばそれらを自由に組み合わせることができますが、その際には、今後の人生のライフプランや投資の目的を考えた上でポートフォリオを組むことが重要となります。一般的に安定的に運用をされたい方は債券を多めに、積極的なリターンを求めたい方は株式やREIT(不動産投信)を多めに組み合わせたポートフォリオが合っているといわれます。

また一口に債券や株式といっても、日本国内のものもあれば、海外のものもあるので組み合わせは自由自在です。自分にあったポートフォリオとなるような商品を選んでみましょう。

ここでは世代別、目的別にファンドをピックアップしてみましたので、参考にしてみてください。

20〜30代の方①:老後の資金を準備したい

現在20〜30代で老後の資金を準備したい、という方は、時間的な余裕もありじっくり長期間運用できるので、コストを低く抑えつつ継続的に積み立てられる方針が良いでしょう。そのため、国内外の株式資産の比率を高めたポートフォリオを組むのも一つの考え方です。

コストを抑えるためにはインデックスファンドを選ぶのがおすすめです。ただし、インデックスファンドは一般的に特定の地域や資産に特化した商品になっているので、いくつかの商品を組み合わせて持つ(=ポートフォリオを組む)ことで、安定したリターンが期待できます。

20〜30代の方②:子どもの教育資金やマイホーム購入資金を準備したい

子どもの教育資金やマイホーム購入資金の準備をしたい、という方には、手間暇かけずに適正なバランスが取れるポートフォリオがおすすめです。減らせない資産だからこそ、上記①よりもリスクを抑えながら、ある程度のリターンが期待できるファンドを選んでポートフォリオを組むのはいかがでしょうか。

20〜30代の方③:キャリアアップのための資金が欲しい/投資の原資が欲しい

キャリア志向で自己投資のために資産運用をしたい方、もしくは投資資金が欲しいという方は、市場平均を上回る運用成果を目指すアクティブファンドでポートフォリオを組むのはいかがでしょうか。

アクティブファンドはコストがインデックスファンドに比べて高いという傾向がありますが、なぜコストが高いかというと、運用のプロであるファンドマネージャーと運用チームが緻密な調査や分析に基づき運用しているファンドだからです。

40〜50代以上の方:ゆとりのある老後生活を送りたい

40〜50代以上の方で将来の老後のため、ある程度リスクを取りながら、かつ安定した運用を目指している方にはバランス型ファンドがおすすめです。ゆとりある老後生活のために、これまで紹介してきたファンドよりも株式の比率を減らしたファンドでポートフォリオを組むのはいかがでしょうか。

ポートフォリオを組む上で、前提として知っておきたいこと

運用の目的が決まったら、実際にポートフォリオを組む前に、前提として気をつけておくべき点が2つあります。

ポイント1:リスクを取りすぎず、バランスを意識すること

ポートフォリオを組む際は、自分が持っている他の保有資産も合わせて「資産全体のバランス」を考えることが大切です。

例えば、十分な現金やその他の資産を持っている場合は、つみたてNISAでは株式の比率が高い投資信託を多めに持ち積極的にリスクを取るのも良いでしょう。一方で、預貯金などが十分でないと思う場合ならば、債券などを含めることでリスクを抑えたバランス型のファンドを選ぶと良いでしょう。

ポイント2:完璧なポートフォリオを目指さなくて良い

また、ポートフォリオは一度組んだらもう終わり、というものではありません。ライフステージや年齢、ご自身をとりまく状況などが変化すれば、自然と必要なポートフォリオも変化していくはずです。

最初から完璧なポートフォリオを目指すのではなく、状況に応じて更新していくもの、と考え、まずは投資の第一歩を踏み出してみましょう。

おわりに|リスク管理を意識しよう

今回の記事では、つみたてNISAにおけるポートフォリオの組み方やおすすめ銘柄を紹介しました。重要なことは先ほども述べたように、完璧なポートフォリオを目指すのではなく、つみたてNISAを含む資産全体でどのようにバランスを保ち、リスクを管理していくか、ということです。リスクを取りすぎていないか、組み直す必要はないか、など頭の片隅に入れながらつみたてNISAを活用すると良いでしょう。

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